女だから言えること | 引きこもり、精神病からの生還

太ったおじさんみたいなおばあさんです。キレキャラとおふざけキャラと真面目キャラを分離する才能がないので、丸ごとの自分を出してます。

ハルシオンの副作用である「夢遊症状」が夢遊病過食悪化させた

 精神病の病名というのは、その時々で一番強く出ている症状で決まるので、状態によって病名が変わるという特徴があります。私の場合は1級の精神障害だった時は非定型精神病でしたが、その後、双極性障害になり、少しよくなってきた頃には適応障害というふうに名前が変わっていきました。

 非定型精神病の頃は、精神薬だけでなく超低血圧を上げるための昇圧剤なども精神科で処方してもらっていたので、1回で10錠くらいの薬を飲んでいました。夫と結婚して面倒を見てもらえるようになったことや、信頼できる精神科医にであったことで、最近は薬の量も減ってきました。

 

 ここ数年の症状で一番困っていたことは、不眠、特に入眠障害で、私にとって一番入眠障害に効果があったのはハルシオンでした。飲むと40分後くらいにはスーっと眠ることができました。ですがハルシオンを飲んだせいで過食症が悪化してしまったのです。

 

 ハルシオンには「夢遊(病)症状」、「入眠前または中途覚醒時の記憶の喪失」という、副作用があり、私はそれが強く出てしまうタイプで、ひどい「夢遊病過食」を繰り返すようになってしまったのです。

 

 ハルシオンを飲まないと入眠できない、でもハルシオンを飲むと夢遊病過食をしてしまう。そのことを担当医に相談すると、デパス2mg(睡眠薬)とセロクエル200mg(安定剤)をすすめられました。

 

 セロクエルの副作用には強い眠気という副作用があるそうで、デパスに加えて入眠を促進する意図でセロクエルを飲み始めました。(その前は、ハルシオンとエビリファイでした。)後に調べてみると、セロクエルは深部睡眠を増やすと言われているそうで、深い眠りを得やすくなるという特徴があるそうです。

 

 さらに、過食症に関しては、オキセチン(プロザックのジェネリック)が効くということで、そちらも飲むようになりました。

 

 オキセチンを飲み始めた頃は、過食症が異常事態だった頃で、大量に食べられないと暴れるというくら大変な時期でした。ですから、わらにもすがる気持ちで2週間ほど断食道場に行って、過食衝動が出ても食べられない環境に自分を置きました。ですが、私の場合、過食衝動が出ると、「怒り発作」も起きてしまい、「なんで食べられないのー!!」と、枕を殴ったりしてしまうので、怒りの制御に速攻性のあるリスパダール、その中でもさらに即効性のある液体のリスパダールを持参して、断食をしました。

 

 断食道場での最初の2~3日は食べられない怒りでヒステリーを何度も起こし、そのたびにリスパダール液を飲みました。すると、しばらくたつと怒りがスーッとおさまっていくのです。あまりにも怒り発作が多く、最初の数日でリスパダールを飲み切ってしまい、その後数日は食べられれないこととの異常な怒りとの戦いでしたが、1週間を過ぎたころからは、体が慣れてきたのか怒りも出なくなりました。そんなこんなで、断食道場で2週間ほど過ごし、体重は5キロ減り、オキセチンを飲み始めたことで、私の過食症はずいぶん落ち着きました。

リストカット(リスカ)女子の就職事情

 以前、少し書きましたが、私は「高円寺さんだから話すけど…」といった打ち明け話をされることが結構あります。そして、しばらく前に会ったのがリストカット女子。

 リストカットとは、カッターやナイフで自分の体、特に手首(リスト)に傷をつける行為のことです。自殺行為といえば自殺自殺行為ですが、色々な人の話を聞くと、目的は自殺ではないように思えることがあります。


「私を見て!」

「私のことを分かって!」

みたいな、自分を苦しめている人物(親や、イジメを受けた同級生など)への、「抗議」の意味が強いように感じました。

「あなたのせいで私はこんなに苦しんでいるのだ!!」

という抗議です。

 

 ですので、「リストカット」とググって画像を探せば、血をダラダラ流している画像が結構出てきます。だって、「抗議」ですから、人に見てもらわないことには始まらないわけです。(本人は衝動的に切ってるだけかもしれないので、はっきりとした意識をもって画像をアップしているかどうかは分かりませんが。)

 

 それで、その30歳のリストカッターの女の子(仮称:忍)は、もう、すでにリストカットは卒業しています。つまり、今はリストカットはしていません。ですが、腕にはバーコードのように過去のリストカットに傷跡が残っています。レベルとしては下の画像程度。手首からひじまで、かなり広範囲に傷跡が残っています。

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 これだけの傷跡が残っていると、当然、腕の傷を隠さなければなりません。忍は1年中、長袖のシャツを着ていて、私と遊びに出るときも必ず長袖の洋服着ています。


 ですが、忍は半そでの制服の大手外食チェーンで長年働いているとのこと。私は、素直に不思議になって、悪気なく、

 

私「えっ、この腕で半袖で働けるの?接客業でしょ?
 てか、雇ってもらえるの?えっ、腕は隠して面接に行ったの?」

 

と、忍ちゃんの傷だらけの腕をなでなでしながら(笑)、素朴な疑問を投げかけてみました。

 

そうしたら、

忍「これだけの傷があったら、隠しきれるわけないぢゃん。
 はじめっから、面接でリスカの痕がありますけどいいですか?って
 聞くんだよ~。だって、あとになってバレてクビになるの、いやぢゃん?」

と、言われました。

 

私「え、それでも雇ってもらえるんだぁ~??」と感心していると、

忍「うん、むしろ、どのくらいのやつ?見せて?って言われて、傷跡を見せたら、
 これくらいなら全然OKって言われたよー。」

私「え、OKつったって、腕じゅう傷だらけじゃん?
  このレベルでもOKなの?」

忍「ちがうちがう。傷の数じゃないよー。傷の古さだよー。
  新しい傷だと真っ赤じゃん。あたしのは肌の色にもどってるじゃん。
  さすがに新しくて傷が真っ赤じゃねー。雇ってもらえないけど、
  あたしのは古いからOKだよー。」

私「あ、そうか。傷が新しいってことは最近やったってことだから
  バイトに入ってからも、リスカやって、休むかもしれんもんねー。」

忍「そうそう、まあ出来たての傷は見た目がグロいし、
  まだ(リストカットを)卒業してないってことだからねー。」

 

 興味深い話でした。雇うがわも「リスカ女子」の扱いに非常に慣れているのです。ということは、「リスカ女子」って世の中に結構多いってことなのかしらとも思いました。過去にも、テニスのリストバンドで傷を隠している女子に手首の傷を見せてもらったこともあります。それくらい、リスカ女子は身近に沢山いるのかなと思ってみたりします。

 この記事を書きながら、私のブログって、ちょっと重くて暗いかなーて思ってみたりしたのですが、「人の一生」なんて重くて暗い面が必ずあるはずですし、人間なんて、最終的には「死」に向かって生きているわけだから、重くないわけがない。

 むしろ、そこの部分の重さを分かち合ってこその、人間関係であり、信頼関係であるとも思ってもいます。だから、何を聞いても驚かないし、否定もしない。そして、その人物が特定されるような形での口外もしない。

 忍ちゃんも、
「この腕を見て、私のことを気持ち悪いと思う人もいるし、引いちゃう人もいる。だけど、高円寺さんみたいに、大変な思いをしても頑張って生きてきたんだねーって言ってくれる人もいる。だから、私はこの傷を恥ずかしくは思っていない。」

と言っていました。

 私も、その言葉を聞いて、忍ちゃんの腕の傷は、大きな試練を乗り越えた若い女性の「勲章」だと思いました。そして、腕に派手な傷跡があっても、採用されるような、そんな柔軟な社会であってほしいとも思いました。

 精神科に通いながらリストカットを繰り返していた忍ですが、今は、アルバイトを二つ掛け持ちして、稼いだお金でジムにかよったり、グルメを楽しんだりと、人生を謳歌しています。そんな彼女の姿から、精神病からの回復は不可能ではないという希望も与えてもらいました。

 人生は「七転び八起き」です。七回ころんでも、八回目で起き上がっていれば、それで、まるっとOKなんじゃないかなーと、本気で思っています。

精神病(うつ病)が、なかなか治らない人は甲状腺機能を調べてみよう

■精神科で甲状腺の機能が低いことがわかった

 今思えば、35歳くらいから急に髪の毛が大量に抜け始めましたことが、そのサインの始まりだったように思います。それまで剛毛で量も多かった髪の毛が急に老人のように薄くなり、さらには細くなってしまったのです。美容院で「老化のせいですかね?」と聞いたところ、「んー、でも老化にしてはちょっと早いかなー。」と言われました。その時期は、1日3回、10錠以上の薬を飲んでいましたし、大量服薬を繰り返していたこともあって、昇圧剤を飲まないと上が50、下が30という血圧だったり、しょっちゅう気を失ったりしていたので、そういった症状の一環だと、あまり気にしてはいませんでした。

 

blog.lalamiamor.net

 

 以前、この記事で書きましたが、私は、毎年、冬になると何ヶ月も寝込んでしまいます。体がどうにもこうにも動かないのです。そのことを当時の精神科の担当医に話すと「甲状腺機能に問題があるかもしれないので、検査してみましょう。」と、言われました。そして血液検査をした結果、甲状腺機能の値が少しだけ低いことが分かりました。少し低いだけなので、1ヶ月に1度検査をして低い値が続くようなら、甲状腺機能を高める薬を飲みましょうという話におさまりました。

 

■今思えば思い当たるふしが

 インターネットで調べてみると、 甲状腺機能が低いと「精神機能が低下し、眠気、記憶障害、抑うつ、無気力になる。」とのこと。このことを、今の担当医に話すと、「甲状腺機能が低いからうつになるというのもあるけど、うつ病の人の血液を調べてみると、総じて甲状腺の値が低いから、因果関係というよりも、相関関係があるのではないかと思う。」とのこと。

 

 そのように言われて、甲状腺機能低下症について調べてみると、

・体毛が抜ける。私の場合、頭髪が老人のように薄くなりました。

・(皮膚が乾燥して)体がかゆくなる。

・寒がりになる。

・やる気がなくなる。

・すぐに眠くなる。

・記憶力の低下。

 など、思い当たるふししかないのです。

 

■ついでに腫瘤も見つかる

 さらに甲状腺機能低下症は女性に多い(男女比1対10以上)とのこと。あまりにも、当てはまる項目が多いので、夫が心配して私を甲状腺の専門医に連れていきました。すると、甲状腺が少し大きい(腫れている?)ということと、大きさ3ミリと8ミリの腫瘤(しゅりゅう)があることが分かりました。腫瘤が腫瘍(しゅよう)なのかどうか、少し心配になったのですが、「腫瘤は10ミリ未満は経過観察です。」と言われ、3ヶ月後に再検査に来るよう言われました。

 

■セロクエル(クエチアピン)が甲状腺に影響?

 私は病院にかかる時は必ず「お薬手帳(服薬履歴のシールを張ったもの)」を持参して医師に見せるのですが、甲状腺の専門医にお薬手帳を見せたところ、「セロクエル」が甲状腺機能の低下に何らかの関与があるかもしれないとのこと。それを担当の精神科医に伝えたところ、セロクエルを減薬することになりました。まだ、減薬後に甲状腺の数値を検査していないので、減薬したことで甲状腺機能にどのような影響がでるのか分かっていませんが、セロクエルと甲状腺には何らかの関係があるかもしれないということで、参考までに書いておきます。

 

■甲状腺機能の病気は他の病気と誤解されることも

 甲状腺ホルモンは代謝に関係するホルモンらしく、内臓や脳の働きに影響しているため、症状によっては腎臓、肝臓、心臓の病気や、(産後)うつ病、更年期障害、認知症と誤解されることもあるそうです。

 私の場合は腫瘤が見つかったので専門医で経過観察しますが、うつ病で回復がみられない場合、甲状腺機能の検査をしてみるのもよいかもしれません。精神科でも血液検査で簡単に検査できるので、担当医に一声かけてみてはいかがでしょうか。

追記

 甲状腺の専門医で詳しく診てもらった結果、今のところ「橋本病」の可能性が高いようです。詳しくは以下の記事に書きました。