女だから言えること | 引きこもり、精神病からの生還

太ったおじさんみたいなおばあさんの皮肉とメロドラマに満ちた遺言。

40歳を過ぎたからこそ、結婚できた男性の話

 

 この増田を見て、すんごい思い出したことがあるので書いてみる。

 

 私には優子という幼馴染がいるとしよう、そして優子の兄が武だとしよう。

 武は子供の頃から、風呂が嫌いで、いつも髪の毛は油でべたべたで、学生服の襟は真っ黒、襟周りの黒ずみ汚れのことを「汚れの首輪」と呼ぶが、武の場合は風呂に入らなさすぎて、首の皮膚自体に土星のように汚れの首輪がこびりついて茶色くなっているくらいに不潔だった。着ている洋服も洗濯されておらず、非常に不潔だった。

 

 優子の家は今でいうワーキングプアの母子家庭で、母親の子育てが行き届いていなかったのは確かだ。だが優子自身は自分の意志で風呂に入り、洗濯をし、清潔にしていたし、兄に再三に渡って「汚いから風呂に入れ」とか、「洗濯してあげるから服を出せ」と言っていたが、全く聞き入れてもらえなかったそう。最終的には、兄の衣服や下着があまりにも汚いので、触りたくもないので、洗濯してあげるとも言えなくなったそうだ。

 

 武は、昔から「世間話」ができなかった。例えば、「今日はいい天気ですね。」と、言われたら、「はい。」と答えて、それ以上は何を言っていいのかわからないのだ。ちゃんと、質問形式で「何々なの?」と聞けば、答えを返すことができるが、雑談のように、意味のない言葉に意味のない言葉を返すやり方が、本当にわからないのだ。大人になってからもそれは変わらず、たまたま、武と私が二人で歩いていると、近所のおばさんが、武に「あら、久しぶりー。あなたたちの同級生の〇〇ちゃんは学校の先生になったわよー。」と話しかけてきた。武が「あうあう」と困っていたので、代わりに私が受け答えしてあげると、「僕、世間話ができないから助かった。」と言われたほどだ。

 

 さらに、自分の得意分野や好きなことに関しては、一方的に長い時間話続けるが、相手の興味があることをずっと聞くのは苦手だ。

 

 武は母親の頑張りによって、大学の工学部を卒業し、東京の大手企業のプログラマーとして就職した。社会人になってしばらくして、武は、今でいうところの婚活を始めた。20代ではお金もないので、地方自治団体の結婚斡旋窓口などを利用していたらしい。優子は、武が20代後半の頃に東京に遊びに行き、宿代を浮かせるために武の部屋に泊まったことがある。その時に、案内された部屋には大げさにではなく100冊以上のエロ漫画が積んであったそうだ。「いや、エロ本持ってるのはいいよ。だけど、妹が泊まりにくるのを知ってて、あの大量のエロ本を隠さずに放置してるのが、うちの兄らしいわー。」と、あきれていた。「あの人の結婚の目的は絶対エッチだわー。」とも

 

 優子から聞いた話だと、28歳の時に、手取り17万円だといっていたらしい。婚活で、容姿が端麗ではなく、コミュニケーション能力が低く、不潔で、収入も多くない武が、同じ20代の多少条件の良い男性と競ったところで、勝てる要素は全くない。だから、武は10年ほど婚活で惨敗し続けた。

 

そして、30代中盤になったころ、武は考え方を変えた。

「日本人にこだわるから結婚できないんだ。結婚できるなら、中国人でも、フィリピン人でも何でもいい。」

 

と。そして、アジア人女性との結婚を斡旋する会社に登録した。武の会社は年功序列なので30代中盤になったその頃には年収650万になっていたらしい。そして、それを武器に、見事12歳年下の中国人女性と結婚するとこができた。(ちなみに不潔であることや、コミュニケーション能力が低いことは変わっていない。)長くなったが、上記の増田へのアンサーとして、「本気で結婚する気があれば、これくらいまではやる。」と伝えておこう。

 

 本当の意味で結婚できないのは低所得者層の男性たちの可能性が高い。今の婚活市場には年収300~400万という男性もザラにいるので、「650万も収入があれば割と女性から選ばれる可能性はある。」という点から見れば、上記の増田に出てくる男性たちは本気で婚活していない可能性が高い。

 

 無理くり結婚した人間にとって大きな問題は、結婚生活を継続できるか?ということだ。

 

 武は、その中国人女性に「家を建てること」を前提に、結婚を承諾してもらったので、2300万円の3階建ての家を建てた。だが、何故が、武は一階で暮らし、妻は三階で暮らしているのだそうだ。そして、各々が別々の部屋でガンガンにエアコンを使うので電気代だけど5万円だとも。

 

 さらに、武が一階でゲームなどに熱中していると、頻繁に三階からヒステリックに叫ぶ妻の声が聞こえるので、何事かと聞いてみたら「弟と話をしている」とのこと。優子はその件について、「多分、兄に対する愚痴を聞いてもらっているのだろう。」と推測していた。武は、平日は早くても22時くらいにしか帰宅できず、長い時間、家にいられるのは土日だけ。だが、妻は、土日は必ず「友達のところに遊びに行く。」といって、出かけてしまうのだそう。(優子は、その弟も友達も同一人物で、本当は彼氏じゃないのか?と勘ぐっていた。)

 

 さらに、中国人妻は日本風の中華料理とは違い、漢方のような強いにおいや味の母国のレシピ通りの料理しか作らず、武はそれがどーしても食べられない。だから、自分で鮭を買ってきて、自分で焼いて食べるのだそうだ。

 

 優子が「専業主婦なんだし、日本料理を作ってって頼んでみたら?」と言ったら、頼んでみたが「日本料理の作り方が分からないから。」と断られたそうだ。

 

 武は子供が欲しいのだが、「結婚して2年は結婚生活を謳歌したいから子供は作りたくない。」と言われ、結婚した後、正月に妻が実家の中国に里帰りするというので、「君の親にあったこともないし、中国に行ってみたいから僕も行く。」と言ったら、「正月なので飛行機が混んでいて、あなたの分のチケットは取れなかったから。」と、断られたそう。

 

 結局、結婚して2年くらいだったろうか?離婚した。理由は「金金うるさいから、けんかになって離婚した。」だったらしい。しかも、優子は離婚報告を聞いたその電話口で「もう、次の結婚相手を探してるから大丈夫だよ。」と言われたらしい。

 

 武は割と、冷たい人間だ。どのくらい冷たいかというと、母子家庭で大学まで行かせてくれた母親が大病なって死期が近づいた時に、治療費も援助せず、引き取りもしなかったという程度には冷たい。理由は「中国人の妻が反対するから。」だったそうだ。フリーターで独身で、1Kに一人暮らしでカツカツの生活をしている優子と、3階建ての家を買って、結婚もしていて、年収650万円の収入がある武を比べたら、どう考えても母親を引き取るのは武の方だろ?と、親戚中がやんわりと説得しても、武は言葉の裏を読むということができないので、説得されていると気づかない。妻が嫌がるからむりー、と割とラフに断ったらしい。

 

 手塩にかけて育てた息子のきれいな新居で一緒に暮らせるかもしれないと期待していた母親の、心底ガッカリした顔を優子は忘れられないと言っていた。

 

 だが、母親が死んだことが、武の婚活市場での価値を上げた。婚活市場では、30代、40代男性は、「親が健在」か「親との同居が必須」か、も重要な条件の一つとなる。女性側としては、男性の親の介護をしたくないという本音があるからだ。両親とも死んでしまった武は、それだけで婚活市場での自らの価値を上げたのだ。

 

 さらに年功序列なので40歳を超えたことで年収が上がっている可能性もある。年収がそこそこあり、両親ともいない、そして、ローンの返済がほぼ終わった持ち家がある。武の婚活市場での価値はそれらの理由で、急上昇した。

 

 というわけで、武は40歳を過ぎて、念願の(12歳年下の)日本人女性と結婚することができた。もちろん、より自らの「結婚相手としての価値」を誇示できる婚活サイトを通してだ。その後、優子とは疎遠になったので、武が結婚生活を続けているのかどうか、私は知らない。

 

 本気で結婚したい男性は、ここまで執拗に婚活をするというお話でした。

 

おわり。

 

追記

「年収や家族構成ってそんなに効果絶大?」という質問をもらったので返答

 

 経済力がない女性の中には、未だに結婚は「就職(生活の手段)」的な感覚の人もいて、多少面倒くさい上司(夫)だったとしても、給料(年収)や、その他条件(家族構成・持ち家等)が良ければ、就職するという人もいるのよねー。

 

会社で「ハイヒールを履かないなら、家に帰りなさい。」と命令された話

www.huffingtonpost.jp

 

 しばらく前、ダウントンアビーという英国の貴族と使用人の人間模様を描いたドラマシリーズにはまったのだが、英国の上流階級は身だしなみに非常にうるさく、着替えも一日に5回くらいする。家族だけの食事のときも正装が要求され、「執事」とは別に、衣服、靴、装飾品を選んだり、管理したりも含め、身の回りの世話をするための「従者」が一人一人の家族につくくらいに、服装に厳しい。

 

 その流れを汲んでか、最近、イギリスの職場である女性が、「ハイヒールを履いていないから(身だしなみに問題がある)」という理由で、帰宅をせまられたらしい。

 

 カナダでは「職場(レストラン)でハイヒールを履くように求められていたが、ハイヒールのせいで足から流血し、爪もはがれたため、ハイヒールから平らな靴に履き替えたところ、マネージャーから叱責された。」という女性のSNSへの書き込みから、大きな運動が起き、会社が「女性社員に対して、ハイヒール着用を強要してはいけない。」という法律ができた。これは、カナダでは、法律で歯止めをかけなければならないほど強権的に、働く女性に「ハイヒールの着用」が強要されていたということを意味する。実際に、カナダでは女性社員のハイヒール着用を社内ルールとして定めている会社もあると、テレビで言っていた。

 

 

blog.lalamiamor.net

 

 前回のこの記事で、日本の職場での「化粧」「ハイヒール」「ストッキング」などの強要について、恨みつらみを書いてみたが、「ハイヒール」に関しては、欧米のほうが、はるかに弾圧が激しくてびっくりした。イギリスの例も、カナダの例もSNSで拡散されて、問題になっているので、最近の話だ。

 

 前回の記事が「恨みつらみ」を、ダラダラと書いただけの記事になってしまったので、今回は、なぜ、私が化粧とハイヒールを、こんなにも嫌うのかランキング形式で要約してみた。

 

1位・化粧品・ハイヒールは体に悪いから

2位・職務に必須なものなのに、自費での購入を強要されるから

3位・男女平等の観点から

 

 前回の記事で書いたとおり、私は高校で3年間「化粧品は有毒である」と教えられてきた。その刷り込みも強いが、ファンデーションを塗ると、皮膚呼吸できず肌が息苦しい感じがして、非常に強い不快感を感じる。さらに、口紅をつけると、唇かカッサカサに乾燥して皮がむけてしまう。

 

 唇がカサカサになって皮がむけるという点で、私の肌の健康にとっては有害だと感じている。

 

 ハイヒールも私は足が悪く、そもそもヒールやパンプスを履いて歩けない。正確にいうと、(小学校の時に事故で大けがをしたため)両足首、左ひざ、左あしの筋肉に問題があり、少しでもヒールのある靴を履くと、ペンギンのように両手をあげてバランスをとりながら、ぴょんぴょんと飛び跳ねるようにしか歩けない。そして、無理をしてでもヒールで歩くと、30分くらい歩いたところで、足腰が痛くなり、その痛みはヒールを履くことをやめても2~3日は治らない。もちろんローファーなどのペタンコ靴であれば、このようなことは起こらない。

 

 また、先のとがった細い靴で、なおかつヒールがある靴を履き続けると、サイズが合っていない足先に体重の負荷が集中し、「外反母趾」という病気になる。重症化すると、骨を削る大手術をしなければならないほどの大事になる。

 

 要するに、ヒールはとっても足腰に負担がかかり、体に悪いということだ。

 

 ここまで書けば、男性は、体に悪い化粧やヒールを強要されないのに、なぜ、女性だけが強要されるのか?、男女差別ではないか?と考える女性たちの気持ちを分かってもらえるだろうか。

 

 私自身は、きちんと入浴・洗髪し、髪の毛はまとめてくくり、ピンで止め、必要ならば整髪剤で固めて整える。顔のムダ毛は剃り、わきのムダ毛も処理し、必要なら制汗剤を使い、においやしわのない清潔な衣服を着ている。

 

男性と同程度には身だしなみを整えてるよ?

 

 という意識がある。そこに、化粧とヒールを足さないと、どーしてもダメ?なのと、思うわけなのだよ。

 

 それでも、化粧やヒールくらい、いいじゃん?という人がいるのだとすれば、自分の妻や娘に置き換えて考えてほしい。

 

 自分の娘が塗りたくもない口紅を強要されて、唇がカッサカサになって皮がむけて、挙句の果てには色素沈着で、唇が茶色くなって嘆いていたとしたら?

 

 自分の娘が、履きたくもないハイヒールを履かされて、足腰を痛めて、毎日腰痛に苦しめられていたとしたら?

 

 あなたは、どう考えるのだろうか?

 

 もちろん、ファッションのために、自ら望んで化粧をしたりヒールを履く女性たちもいる。だが、この記事はあくまで「会社にそれらを強要されて困っている女性たち」の話だ。

 私がこんなことを書いている間にも、化粧、ヒールは「身だしなみ」と刷り込まれて、何の疑問も持っていない女性たちや、いやでも拒否できない立場の女性たちが、肌を痛めたり、足に血豆を作ったり、足腰を悪くしていることが残念でならないのだ。

 

◆合わせて読んでいただきたい、化粧やヒールに関する私の意見blog.lalamiamor.net