女だから言えること | 引きこもり、精神病からの生還

太ったおじさんみたいなおばあさんの皮肉とメロドラマに満ちた遺言。

古い病院に対する偏見の強さに、悲しくなって、怒りが湧いた日のこと。

さてさて、先日、脳ドックに行ってまいりました。

 

何のコネクションもない新たな土地で、病院探しというのは

なかなか難しいもので、ネット上で病院経営の理念や検査機器の充実した病院だ、

と表明するのは自由なのですが、実際には検査機器が充実しているだけで

ホームページ通りの理念にそって治療をしていない病院も

なくはないです。

 

そんなかんじで、自分で調べて自分が気に入った病院の

「脳ドック」に行ってまいりました。

 

外観は古くてみすぼらしく昔ながらの個人病院、

みたいな感じで、内装に至っては昭和レトロとは言いがたいくらい

中途半端な40年前くらいのオンボロでみすぼらしい佇まいの病院。

 

だけど、昭和の凍てつく波動の私としては

こういうオンボロ感が安心できる場所だったりするのです。

もう、医療サービスとか医療ビジネスとはかけ離れた

サービスの悪さで、検尿なんかも、どっからどこへ持っていくのか?

とか、ココに置いてくださいとも書いてなかったりして、

自分のオシッコの入ったコップを持ってフロアを歩きまわり、

2人か3人の通りすがりのスタッフに聞きながら

ゴールにたどりついた始末(笑)

「ここまでサービスがない病院は、久しぶりに見たわ。」

と吹いて笑いそうになりました。

 

そして、雑な段取りの医師がオシッコの入ったコップを受け取ってくれて

それを目の前で試験官に入れてから、の

私の心電図という雑な段取り。下を向いて、肩を震わせて

笑った。本気で。

 

さらに、心電図をとっている最中に、

「やー、いいですねー。この昭和の風情。

 佇まいが昭和の風情で情緒がありますねー。」

と、白髪交じりの、その段取りの悪い医師に言うと

「やー。そうでもないんですよー。

 ネットなんかじゃぁ、「汚い」とか書かれてねー。

 大変なんですよねー。うちは外観も古いから。

 内装はやり変えようと思ってるんですけどねー。」

 

「あー、いますねー。そういうバカ。」

と、リアルでも多少の毒はもらしてしまうワタクシですが、

これくらいの毒をもらしておけば、

先方も上手なお医者さんのかかり方をもらしてくれるので

WIN・WINの関係になれるわけです。

私みたいないい患者さんにきてもらいたいでしょうね。病院側は。

もっと毒を吐いていいなら、

「賢くない患者は、格好ばかり気取って効率ばかりを考える病院で

 下手な治療を受けて命を縮めるのを知ってるけどね。」

とも、思っています。そういうのは沢山見てしまった。

それは、とても悲しいお話でもあるのですが、

毒として吐き出せば、怖いお話でもあります。

 

さらに、別の部屋に案内された時に、あまりにも昭和っぽく

薄汚くて、古ぼけていて、雑然としているけど、清潔に保っているという

微妙すぎる診察台の部屋に連れて行かれて、また失笑してしまいした。

「この。。。昭和な感じがすごく情緒があっていいですね~。

 おもむきがある。いやな人はいやなんだろうけど。。。」

 と、しみじみと言い放つと、

「そうなんですよ~。いやだと思う人も多くて、

 救急車で運ばれてきた人なんかは、こんな病院くるんじゃなかったって

 怒って帰るんですよ~。」と呆れ顔の女性の看護師さんが

笑ってくれた。その笑顔がとても悔しげで、さみしげなんだけれども、

どこか、さわやかで、私は、

「あー、いますねー。そういうアホ。」

 と、言ってみました。

そうしたら、その看護師の女性は、うれしそうに笑っていました。

 

世の中には外観は古いけれども、マンパワーのある病院があることを

時代の流れには乗っていないけれども、

いい仕事している人たちがいることを、

私は忘れないで、この目に焼き付けておこう

と思った「脳ドック」での出来事でした。

 高円寺ららぁ