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女だから言えること | 引きこもり、精神病からの生還

太ったおじさんみたいなおばあさんの皮肉とメロドラマに満ちた遺言。

私が、やや、大変だった頃の話

精神病闘病記

【健康と金のある人はだいたいこういうことを言う。】

 

貧困の問題じゃなく、原因は病気だと思うから病院いったほうがいいと思うよ。お金がなくても病院には行ける国だから。

 

ざんね~ん。病院は23年前から行ってますー。

だから、ネットで活字を大量にかけるくらいまで回復したのー。

まあ、500円の医療費でも惜しい生活をしたことのない人には分からん話だよ。

それに、金があっても物理的に立てないと病院には行けないよーんよーん。

それは、自分が健康であることの自慢ですか?という、皮肉を言ってみよう。

 

家族の一人が肉体的、精神的に大きなダメージを持っておったら、家族みんながうつになったりする家も多い。障害と呼ばれるレベルかどうかは誰にも判断はできない。ただ、その判断をさせられるのは「医師」というのは確か。

医師も大変だの―。そんな、この人は障害者で、この人は障害者でないって、振り分けをしなきゃいけないんだから。これを「医師の裁き」とでも皮肉っておこうかのー。

私は、田舎の個人病院にしか、かかれなくて、個人病院の紹介状を持って大病院にいっても相手にされなかったという恨みがある。

 

さらに、関東の苛烈な競争社会の裏で、蹴落とされて病んでいる人の多い社会に、うっかり引っ越してきたら、支援体制のすごい精神病院を同居人が探しまわってくれて、命拾いしたいきさつがある。関東に引越してこず、あの、支援体制がなかったら、私は確実に40歳になる前に死んでいた。

 

 私はまず、立てなくて歩けなかった。

足を引きずるようにしか歩けなかったので、10メートル歩くだけでも

かなりの精神力と体力と時間を要した。それが「衰弱」している、

ということである。

 

だから、歩いたり自転車に載ったり、電車に乗ったりする体力はなかった、

家から出て、バスや電車に乗ろうとしたら、そこで意識を失って、倒れて、

誰かが救急車を呼んでくれて、気がついたら病院。

 

ー精神科にいくつもりでバス停に行く

ー倒れる

ー救急車で総合病院に運ばれる

ー迎えに来てくれる人がいない

ー自力でタクシーで家に帰る。

ー精神科にいけなかった…とがっかりする

 

の繰り返しでした。

 

衰弱しすぎていたので、私自身は覚えていないのですが、総合病院で点滴を受けている時に『あなたは、とても一人で家に帰れる状態じゃないから、誰か迎えに来てくれる人はいないのか?』詰問されたときには、(仮称)江川という女友達の名前を無意識に伝えていたらしいです。

 

江川も一人暮らしの若い女性で、毎日毎日、激務で働いているのに、深夜に「高円寺さんの点滴が終わったので迎えにきてください。」と電話がかかってきて迎えにきてくれた時の気持ちには、感謝の気持ちしかない。江川は、このような面倒な呼び出しに、いちいち対応してくれた。たまにはキレた。「あなたって、ほんと面倒くさい!!!!」って。でも私からシてみれば、多少はキレてもらわないと、罪悪感で自殺しちゃったかもしれない。ちなみに、江川に迷惑をかけたときは、商品券でお礼をしとった。

 

午後16時に、私が精神科に行こうとバスに乗ろうとして倒れたとしよう。私が江川の電話番号を担ぎ込まれた病院にゲロっちゃったら、当然のごとく、江川に「高円寺さんという方はお友達ですか?」と、その病院から連絡が入る。

 

江川の仕事が20時に終わったとしよう。私の処置と点滴が終わって、家に追い返される時間は翌日か、夜中の2時か3時か4時か、本当に分からんのよ。

 

あとあと聞いた話だが、江川は、仕事が終わってから、私が処置をうけている病院の近くのカフェでずっと、私の処置が終わるのを待ってくれていたらしい。病院から追い出されたのは夜中の2時か3時。江川は、仕事が終わってから、それまでの時間をカフェを3軒はしごして私の処置が終わる時間まで、時間をつぶして待ってくれていたらしい。

 

私が深夜に、点滴が終わってふらふらしながら、半分は意識もない状態で、かろうじて歩いている姿を見て、魂もなく、よだれをたらしながら、足をひきずりながら歩いている私の姿を見て、江川は何を思ったのだろう。

 

こんな状態でも、どの病院も入院をさせてはくれなかった、

予約をとって順番待ちをしていた総合病院の精神科に

「3ヶ月待ち」ですと言われていたが、

1年たっても、2年たってもベットが空きましたから

入院できますよ。という連絡はなかった。

そんな、病院もあった。

 

私は、たまたまいい精神病院に5~6年通い続けたことで、

なんとか、一般的な生活をできるようになった。

この1年は男がやしなってくれて、充分に休養がとれるようになったので、

なおさら調子がいい。生まれて初めて男のお金で飯を食っとる。

 

貯金があれば、生活保護はうけられないし、

空きベットがなければ、入院はさせてもらえない。

弱者はどこまでいったら弱者なのか、なんてことは

誰にも決められない。

 

だから、たまたま出会った人に助けられ、

たまたま出会った人を助ける。

ネットの世界なんか、どうでもいいけど、面白すぎて首を突っ込んでしまうというオチ。