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女だから言えること | 引きこもり、精神病からの生還

太ったおじさんみたいなおばあさんの皮肉とメロドラマに満ちた遺言。

【書籍】冒険者たち&【アニメ】ガンバの冒険&私の冒険

私自身について 生き方・考え方

「冒険者たちのバラード」

 

私は、生きるということは戦うということだと学びながら育ちました。

まずは父親を踏み越えて、母親を無視し続け、

友達の死を見送り、それが10代、20代の私でした。

 

父親は、私は18歳かくらいの頃、人生に絶望して

包丁でのどを突いたそうです。18歳の時には私はもう、

一人暮らしをしていましたし、父親ならそれくらいのことは

するだろうな。。と思っていたので、少し動揺はしましたが、

まあ、死んだら

それが父親の寿命だろうというくらいにしか思えませんでした。

 

自分が生きるのに精一杯で、父親や母親のことまで考えていられなかった。

父親には、住所も電話番号を教えていなかったのですが、

実家に届いてしまった大学関係の郵便物を開けられて、

住所がバレてしまいました。

そして、住んでいる場所に父親が押しかけてきたことがありました。

あれほど、女子寮に住んでいて幸いだと思ったことはありません。

 

女子寮なので、家族であろうと誰であろうと「男」は入れないのです。

呼び出されて玄関に行くと、父親が立っていて、びっくりしました。

どうして、住所を知っているのか?!と、腹が立ちました。

ですが、そこは冷静に、

「何か用事ですか?」と聞きました。

そうすると、父親は

「用事はないけど。。会いたくて。。」と言いました。

私は、

「用事がないなら帰ってください。」と

玄関のドアを閉めました。

ガラス越しにしばらく立ちすくんでいる父親の影が見えました。

そして、とても、ゆっくりと歩いて姿を消してゆくのが

ガラス越しに見えました。罪悪感がなかったと言えば嘘になります。

 

私は思いました。

「ああ、この人(父親)は、近いうちに死ぬな。。」と。

その後、包丁でのどを突いたという連絡ですから、

そんなに驚きもしませんでした。

 

18歳の私にできることは、血族と縁を切って、

自分の人生を選ぶことだけだった。

選択肢は2つしかありませんでした。

「私だけ、助かる。」か、

「全滅」か、の二択です。

 

私は、一人だけ助かる道、つまりは「自立」の道を選びました。

私が19歳の時だったか、父親は溺死体で見つかりました。

 

母親は一緒に暮らしていないし、同じ家に住んでいた父親も

無職で、育児放棄で、ひどい肉体的、精神的暴力を振るう人だったので

子供の時から特定の誰かに愛着を持つという感覚がありませんでした。

今だって、父親や母親の死んだ日、つまりは命日さえも知りません。

墓も片方は私が処理し、片方は別人が処理しましたが、

墓への道のりの載った地図も捨ててしまったので

親の墓が、どこにあるかも知りません。それで、特に不便はありません。

 

人は100%の確率で死にます。

私が10代から思っていたこと。

それは、父親のようになったら、自害しよう。

母親のようになったら、自害しよう。

ということでした。

幸い、父親のようにも、母親のようにもならなかったので

自害せずにすみそうです。

 

それとは違う苦しみを背負ったようですが。。。

 

冒険者たちという本を、ガンバというアニメを思い出すとき、

冒険のない人生があるなんて、なんて豊かな社会なんだろうと、

「安定」なんて言葉が、頻繁に使われるなんて、

なんて文明的な社会なんだろうと、

複雑な気持ちにならざるを得ないのです。