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女だから言えること | 引きこもり、精神病からの生還

太ったおじさんみたいなおばあさんの皮肉とメロドラマに満ちた遺言。

身体醜形恐怖症のKちゃん

エッセイ

 最近、20代の女性で醜形コンプレクスの女性たちに会うんですよね。重度から、軽度まで。私が会った醜形コンプレクスの子は皆、20代で女性でした。10代も会ってないだけで、多そうだなー。

 

 正直、私の印象で言ったら、私の会った醜形コンプレクスの子たちは「美人」です。だけど、彼女たちは自分を「ブス」だと言いはって、整形したいと言うのです。

 

 実際は美人であるのに、心のなかで自分をブスだと思い込んでしまうこの現象は、何故起こるのだろうと、彼女らの話を聞いてみると、親からの許容不足であるように私には思えたのです。みんな、親、とくに母親と、なにかしらの軋轢があって、それが偏った形で自分の顔への評価として感じ取っているような気がしました。私の印象に過ぎませんが。

 

 身体醜形恐怖症のKちゃんの一例でいくと、彼女はファッション雑誌の女の子達の顔をひとつひとつ強烈に非難、罵倒していくのです。

「何、この子~。よくこんな顔でモデルになろうと思ったね。チョ~ブサイクなんだけどー。」

「何、この子。よく、こんな顔で生きていられるねー。あたしだったら、こんなブスに生まれたら、耐えられなくて自殺するわー。」

 

 などと、本当に、おおげさにではなく、しらみつぶしに、一人づつを、そうやって非難、罵倒してゆくのです。

 

 そして、そういう子にとっては「理想の顔」というのもあって、雑誌をみていて、

「見て見てーーーー!!この子チョーーー可愛くなーい?完璧な顔なんだけど、あたし、こういう顔に整形したい。こんな完璧な顔が世の中にあるんだーー!!」

 

と、いった調子。私からしてみれば、その、完璧な顔ってのは、さっき、「ブスだ。」と、こきおろしていた顔と、さして代わり映えしない顔に見えるのですが、醜形コンプレクスの彼女からしてみれば、最高にキレイな顔と、自殺しなきゃいけないくらい醜い顔の2つに別れるらしいんですよね。

 

独特の感性を持っているのでしょうね。

 

 私の周囲でも、一重がコンプレクスとか、片目が一重でもう片方が二重なのがコンプレクスなどと言った理由で、整形をして、とても性格が明るくなった人もいましたが、この醜形恐怖症の子たちは、じっさいに自分が醜形かどうかが問題なのではなく、自分が醜形であるから「愛されない」「大切にされない」と感じてしまっているということに問題があるというのが私自身の心象です。やはり、家庭環境かと。。

 

 ですから、私も、Kちゃんとお話がしたくて、その後、友達と二人がかりで、頻繁に「あそぼうよ」メールを送っているのですが、「太ったから人に会いたくない。」と出てきてくれません。醜形恐怖症は醜い自分を見られるのがいやだからと外出恐怖症になる人もいるそうで。。

 

 実はKちゃんは、もうすでに何院も美容整形外科を回っていて、「君の場合は顔の問題じゃない、心の問題だ、精神科に行け!」ともうすでに、美容外科の何人かの医師に直接言われてる子なんですよね。

 

 私も、「それだけ、精神科に行け、精神科に行け、って美容整形外科で言われて、精神科に行ってみようとは思わなかったの?」と聞いてみたのですが、「私は本当に醜いから、整形で顔を治したいし、精神科には偏見があるから行きたくない。」とのこと。

 

 「え、でも、あなた、世間一般からみたら、めっちゃ美人な顔だよ。」って、これ、本当にお世辞じゃなく、ホントにKちゃんは美人なんですね。だからそういったら、ものすごい剣幕で「あああああああ、もおおおおおおおおおおおおお、ほんとうにそういうのやめて!!いい!いい!ほんと、そういうのいいから!!」と(お世辞を言うなと)怒り始めるというか、パニックになっちゃうんですよね、顔をほめると。ほんとに美人だからそう言っただけなんですけどね。

 

 私個人としては、彼女にはカウンセリングで家族の問題を癒やしてほしいし、たまたま関わった私や私の友人と渋谷でお茶でもして、わいわいいいながら、気晴らしでもしてほしいなーって思ってるんですけどね。まずは、外に出てきてもらわないことには会えないからねー。彼女どうしてるかなー。