女だから言えること | 引きこもり、精神病からの生還

太ったおじさんみたいなおばあさんの皮肉とメロドラマに満ちた遺言。

精神病(うつ病・双極性障害)でも働けた・貯金ができたお話【1】

 こちらの記事を拝見して、私も精神病患者で、一人暮らしで、低所得でありながら1000万円以上の貯金をしていたので、そのことを書いてみたいと思います。まずは精神病者の仕事の探し方から書いてみたいと思います。

 

正社員にこだわらない

 まず、私の時代は高度成長期後の初めての「就職難」が訪れた時代で、就職活動がうまくいかず自殺した先輩がいたほどでした。逆に言えば、大卒で正社員として就職できない(しない)ことが、「良くないこと」「恥ずかしいこと」と考えられていました。

 就職活動に失敗して正社員になれなかった人や、先輩や友人から就職戦争の辛さを聞いて自ら就職活動しないことを選んだ人たちは、アルバイト、契約社員、派遣社員の道を選びました。フリーターという言葉ができる前は「アルバイト=無職」という扱いでした。ちゃんと働いているのに「正規雇用でない」ことが理由で、無職扱いだったのです。

  ですが、今ではアルバイトで生計を立てている人たちは「フリーター」として、社会的に認知され、きちんと労働者として扱われます。ですから、精神病(や、その他の理由で)で正社員になることが難しい人は、恥ずかしがることなく、アルバイトを始めてほしいと思います。

 

向いている職種を探す

 私は、大学に入ってから「勉強に向いてない」「勉強が好きじゃない」と気づいてしまった上に、(税理士事務所でバイトして)事務職が全く向いていないと気づきました。大学はもったいないから卒業したものの、事務職では無能すぎてひんしゅくをかっていました。何回か転職を重ねた結果、飲食業・販売業、接客業などでは有能と評価されました。

  ですが、売り上げ(ノルマ)に直接つながるような、販売、接客はプレッシャーを強く感じすぎて心が折れてしまうことが多かったので、結局、飲食業に落ちつきました。

  今の職種や職場が余りにも合わず、自分の心や体が壊れてしまいそうなら、自分に合った業種、職場にたどりつくまで転職してみるのもいいかもしれません。ただし、全てが自分に都合がよく、一切不満のない職場などはありません。自分の妥協点と折り合いのつく職場を探しましょう。

 

転職回数を気にしすぎない

 正社員の就職だと、転職回数2回まで、とか3回までなどの制限がありますが、アルバイトの場合は、そこまで転職回数に厳しくないので、あまり気にせず面接に行きましょう。

 ちなみに、あるフレンチシェフが「看護師、シェフは仕事がきつすぎて、数年置きに転職する人が多い。」と言っていました。つまり、人員不足やそれからくる長時間労働や人間関係のもつれで、心が折れて一旦辞めて、気持ちが落ち着いた頃にまた、再就職する人も多いという意味です。それは、その人の主観ですが、業種によっては、転職回数が多い人もいるみたいなので、気にしすぎなくてよいのではないかという話です。

 

会社も自分を選ぶが、自分も会社を選ぶ

 私の場合は、飲食業にターゲットを絞って働き口を探すので、まずは、求人を出しているお店に下見に行きます。

 

・料理の内容(調理を任されたときに、自分でも作れそうか)

・店の広さ(ホールの場合歩きまわる距離が長いと足腰への負担が大きい)

・店員(特に店長っぽい人)の接客態度や人柄

・店の内装、席の配置、テーブル椅子の大きさ、カウンターの高さなどから、お客さんへの気遣いが感じられるか

・一番ピークの時間帯に、どのくらい忙しいか(ピーク時に客として行ってみる)

・厨房が見える場合は、厨房の忙しさや、スタッフの動きから見てとれる性格(あの人は短気そうとか)、チームワークを観察

 

 そして、上記のようなことをチェックした上で、面接に行きます。そして、面接をしてくれた人の面接態度や人柄がどうかもチェックします。ここまで、チェックしてから働き始めると、そんなに嫌な職場だったことはありません。このように、店舗がある業種で働く場合は下見に行くと良いかもしれません。

 

勤務時間の自由度が高く、辞めやすい職場を探そう

 

 精神病が発病してからは、上記のように出力の問題が大きくなり、一週間に6日働ける時期もあれば、2~3日しか働けない時期もある。午前中から働ける時期もあれば、どうしても起きれなくて午後からしか働けない時期もある。冬は(その年によるが)、重症の季節性うつ状態なって、仕事をやめざるをえない時もある。というよな、制限がでてきました。

 ですから、私は前の月にシフトの希望を出せば、ほぼその通りになるようなシフトの自由度の高い職場を選ぶようになりました。それらの、そのアルバイトを掛け持ちしました。

「最近体調が悪いので来月のシフトを週3に減らしてもらえませんか?」

とか、逆に

「最近は体調もいいので、シフトを週6に増やして、時間も増やしてもらえませか?」

などと、調整ををしてもらえるので、長く続けることができました。

 さらに、体調不良などで、長時間働けなくなったら、バイトを一つ辞め、全く働けないようなら、全てのバイトを辞めるというようにしました。

  特に飲食業では、最近は一人のスタッフに長時間働かせると、その人が急に休んだり、辞めたりした時のダメージが大きいので、一人に長時間働かせないという方針になっている会社も少なくありません。逆に、大人数を短時間できざんでシフトを回したいという会社も増えているので、一か月に最大〇〇時間しかシフトに入れないという規定のある会社もあります。

  会社側も急に辞められることのリスク管理はしているので、所定の手続きを踏んで、自分都合で辞めることに、必要以上に罪悪感を感じる必要はありません。

 

アルバイトは求人誌ではなく店の壁の張り紙で探す

 私自身の経験だけでいうと、飲食業に限っては、個人経営や家族的な経営のお店で良くしてもらったという体験があります。これは、店にもよるのでしょうが、栄養バランスの良いまかないを出してもらったり、給料やシフトや色んな都合を親身になって聞いてくれたのは小さい規模の飲食店でした。ただ、小規模飲食店で「働きやすく人が辞めない店」は、求人広告費がもったいない、身内の紹介を優先する、張り紙をすれば、すぐ応募が来るので求人広告を出す必要がない、といったような理由で求人誌や求人サイトに求人広告を出さない店が多いです。

  ですから、自分が働いてみたいなーと思ったお店があったら、時々、偵察に行って求人の張り紙が出ていないか確認していたりしました。私の友人の中には求人など出していない店に「ここで働きたいので、雇ってください。」と直談判に行った人もいました。

 

 私は、フリーターという言葉ができる前から「フリーター」で、18歳から一人暮らしですが、1000万円の貯金はできました。(諸事情により、消えてなくなりましたが。)そのお話については、以下の記事でどうぞ。