女だから言えること | 引きこもり、精神病からの生還

太ったおじさんみたいなおばあさんの皮肉とメロドラマに満ちた遺言。

精神病(うつ病・双極性障害)でも働けた・貯金ができたお話【2】

 こちらの記事の続きです。

 

 私は18歳から一人暮らしで、一度も正社員になったことのないフリーターです。どうしてフリーターの道を選んだかというと、前回の記事で書いた通り就職難であったことと、当時は「24時間働けますか~♪」というコマーシャルが何の問題もなく流されていたくらいブラック労働が当たり前だったからです。

 大学の先輩からの、大学院卒で初任給21万で、帰宅は毎日午前0時過ぎ。「終電がなくなるから帰ります。」と言わないと帰れないという話や、総額にしたら、それなりの給料はもらっているけど、午前3~4時まで働く時もあるし、時給にしたら500円くらいじゃネ?と愚痴る人の話も聞いたことがあったので、とても正社員になる気になれませんでした。だったら、時間給をきっちりもらえて、契約時間内で帰れるアルバイトのほうがいいと判断したのです。 

  私は精神病持ちということもあり、収入は(手取りで)0~30万円程度。調子がよく連続して働けていた時の手取りは20万円強くらいです。30万は、飲食と水商売を掛け持ちしていた頃です。そんな私が1000万貯めた方法は、以下の通りです。

 

1家賃を安くおさえる

 私が住んでいた地方都市の(鉄筋)1Kの相場は5~6万でしたが、私は築40年くらいの木造のおんぼろアパートに住むことが多かったです。

1回目 2,1万円(風呂なし)

2回目 4万(風呂あり、シャワーなし)

3回目 3万(風呂なし、大家さんがDIYで作った簡易シャワー室あり)

というような家に住んでいました。

 

 1回目と3回目の家は20~30年前の時点で、築40年くらいだったので、風呂がついてないのは当たり前で、洗濯機が普及する前に建った建物なので、洗濯機を置くことが想定されておらず、蛇口は台所に一つだけ。排水できるのも台所かトイレだで。今考えれば長~い水道ホースと排水ホースで何とかできたかもと思いますが、その頃はそんなこと思いつかなかったし、ネットもなかったので調べようもありませんでした。それに当時は一層式の洗濯機は高く、二層式は洗濯が超絶面倒ということでコインランドリーに行くという選択になりました。

  風呂なしのアパートに住んでいた時、私は勤労学生で仕事、大学が終わるのが22時で、そこからどうしても学友とお話がしたかったりすると、銭湯が閉まる時間になったりしていました。「ちょっと、銭湯行ってからまた戻ってくるねー。」なんてこともしていましたが、銭湯代の節約もかねて、体は濡れたタオルで拭き、髪は台所の瞬間湯沸かし器で洗うことも少なくありませんでした。私のアパートは家と家の隙間をずーっと奥に進んだ袋こうじにあり、道路からは絶対見えないのですが、さらに用心して絶対に人に見られないであろう深夜2~3時にバケツ一杯のお湯を汲んで外に出て、裸になり、お湯浴びをしたりもしてました。まあ、そんな感じの生活でした。

 

2まかないつきの飲食業で働く

  前回の記事で書いたように私は、個人経営や家族経営的な小規模店で働いていたので、ランチタイムは仕事がひと段落すると、厨房スタッフがまかないを作ってくれて、スタッフ全員で一緒に食事をとるということが普通でした。昼休憩中は近くのデパートなどでウインドウショッピングをしたり、店の椅子を並べて寝たりしてました。

 ディナータイムは終わるのが22時とかの早い店なら、やはり、まかないを作ってみんなで食べていましたが、0時以降に終わる店はパック詰めして持って帰らせてくれる店もありました。

 廃棄のケーキや、白飯、料理などを大量にもらって自宅で冷凍して、少しずつ食べたり、パーティーや宴会だと絶対大量に食べ物が残っているので、つまみ食いで夕食にし、まかないの弁当は次の日の朝にまわしたりもしました。

 大手フランチャイズ店でも、店によっては無料でまかないをもらえたり、ラストまで働けば、廃棄になるものをもらえたり、あるいは半額補助になったりしていました。

 このように、まかないのある飲食店で働けば、食費はほとんどかかりませんから、私が貯金できたのは低家賃まかないによる恩恵が非常に大きいです。

 

3自炊は基本

 働いているときはまかないで食費が浮くのですが、精神病の浮き沈みが激しい時は働けず、家で寝ていること多かったです。いったん寝込むと3週間くらい水しか飲まないという状態になったりしていたので、節約と言えば節約ですが、不健康ですよね(笑)

  あと、20代は間違って向かない事務職についてみたこともあったのですが、基本弁当持参で、だるい時でも、白飯の上に「わかめスープ」「お湯」「卵」を混ぜて焼いたのを乗せただけのものを持っていったりしていました。どうしてもしんどくて、作れないときは、昼はミスドのドーナツ1個などで済ませ、夜に野菜、たんぱく質を多めの料理を食べるようにしていました。

  飲み物は、ミネラルウォータのペットボトルに浄水器を通した水道水を詰めて何本か持って行っていました。私は年寄りなので、飲み物は家で作るものと思い込んでいるので、「(ペットボトルや缶の)飲み物を買う」という発想がありません。それも、わずかな節約につながっているのかもしれません。

 

4先取貯金をする

 私は、いつからだったか、給料が出たらすぐに、その時々の収入額に応じで「2~10万円」を貯蓄用口座に放り込み、残りの金額がいくらであっても、残った金額の範囲内で生活をするという先取貯金を始めていました。収入が20万円超えれば10万円先取みたいな感じです。

 

 上記のように、1日にまかないが2食ついて、残り物がもらえるので食費はほとんどかかりません。さらに、掛け持ちアルバイトをしていると、家には寝に帰るだけなので、光熱費も、そんなにかかりません。エアコンも設置したことがないので、エアコン代もかかりません。狭いアパートなので、ストーブ1台で十分に暖が取れたので、光熱水費、通信費合わせても1万円行くか行かないかでした。

 

一か月に最低限必要な出費は

 

家賃     3万

雑費  2000円くらいかな?

光熱水通信  1万円

奨学金返済  1万円

国民年金    1,5万円

国民健康保険  変動

税金 変動

 

と、計算すると10万円以内で生活できる計算になります。

 

 こちらの記事で描いたように、元々、物が増えるのが好きでないこともあり、お金を使うと言えば、好きなスイーツを買う、レンタルDVDを見る、友達と会食にでかける、馴染みのバーに行く(一杯500円~700円)という程度のことなので、遊ぶお金はそんなに必要ありませんでした。勤め先の食事が美味しいので、特に外食したいという欲もわきませんでした。友達や同僚は私の家に遊びに来ていたので交際費もかからないし、夜遊びも女一人だと、常連客の男性や、新しく知り合った男性がおごってくれるということも多かったで、わりと安く済んでました。

 

 会社の上司に、

「お前は、毎日毎日、同じコートを着て、同じ靴を履いて、いったいいくらため込んでるんだ?2000万か?3000万か?」と、からかわれたこともあります。

 

 もちろん、精神病の病状が悪化して働けなくなった場合は、貯金を切り崩しながら生活していた時期もありました。ですが、働けない時期は1級の精神障碍者で障害基礎年金をもらっていましたし、ずっと布団で寝ているだけなので、食費や光熱費がかからず、そんなに急激に貯金が減ることはありませんでした。

 

 こんなかんじで、10年だったか15年だったかで、貯金は1000万円を超えていました。

 

さて、こちらの記事のコメントで、「収入を増やすことを考えた方がよいのでは?」とありました。

 

 私が夫に知り合ったのは、夫が20代半ばの頃で、彼もまたフリーター歴の長い人で、当時、正社員として1年半ほど働いていた会社も、諸事情により辞めてしまいました。そこから、夫は就職活動を始めたのですが、高卒で資格や技能がない夫は面接に落ち続けました。当時、私の精神病が重篤で、私を養わなければと思った夫は、手取り20万円以上の会社ばかり面接に行って玉砕していました。手取り10万円代の福祉や工場労働などの面接に行けば受かっていたかもしれませんが…そもそも、運転免許を持っていないので、配送業も無理。

 

 完全に心の折れてしまった夫に、私がお金を出して、運転免許を取ってもらい、私が学費を出して、彼の興味のある分野の職業訓練校に行ってもらい、そこから1年かけて就職活動し、やっと、ありつけた仕事が派遣で、手取り16万円の仕事。そこで、スキルアップして、今は手取り18万の正社員として働いています。無職から手取り18万の正社員にたどり着くまでに3年くらいかかりました。

 

 何がいいたいかというと、高卒で運転免許を取る費用も捻出できなかった人が、収入を上げるなんてことは、そう簡単ではないということ。たまに貧乏ネタの増田とかに「給料安すぎ」とか、書き込む人がいるけど、中卒、高卒の人、あるいは大卒でも私のようにお金に直結する能力のない人は、給料を上げるというのは非常に難しいということを知っておいてほしいです。

 

 そして、結局、数年にわたって、がんの母親(医療費・引っ越し代・月一の見舞いの新幹線代、葬式代、家財処分代)と、無職の夫(生活費、運転免許取得代、学費、就業のための諸経費:スーツ代、パソコン、ソフトetc)を経済的・精神的に助け続けた結果、私のメンタルが持たなくなって、入退院を繰り返して自分自身にお金がかかるようになったり、あと、ここでは書けない身内の金銭トラブルのために、この貯金のほとんどを失ってしまった。というオチです。貧乏人は親も貧乏だから、結局家族の面倒をみたら、共倒れなんだよねー。

 

 将来の不安がないと言えば嘘になるけど、公営住宅だと収入に応じた家賃だから、家賃2000円とかも聞いたことがあるので、まあ、生きてはいけると思ってるし、病気をしたら素直に死ねばいいと思っている、というか思わないと生きていけないという感じです。