女だから言えること | 引きこもり、精神病からの生還

太ったおじさんみたいなおばあさんです。キレキャラとおふざけキャラと真面目キャラを分離する才能がないので、丸ごとの自分を出してます。

ほとんどの人が障害を持っているのかについて

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この記事に対して

「この位置なのは単純に理由があるから!」と怒るのではなく「この位置にはこういう理由があるのよ」と説明をすれば伝わったかも。今後も同様の人に会うはず。発達障害者への接し方・伝え方を勉強した方が今後が楽よ

 と、私はコメントを残しました。

 

 この記事を見てて思ったんだけど、障害とまでは言えなくても、コミュニケーション、認知力、記憶力などは、人によって、多少の高低のグラデーションがあると思うのよね。

 たとえば、認知力に関しては、視力がいい・悪い、一部の色が見えにくい(色覚)、聴力が弱い・または過敏、文字認識は得意だが図形・音声認識が苦手、映像認識は得意だけど文字認識は苦手とか、ほんと、人によって得意な分野と不得意な分野ってバラバラだと思うの。

 それで、私は自分がADHDではないかと思って、それを記事にしたら、

「自分は診断済みのアスペルガーなんですが、ADHDの話を読むたびにほんと違うなぁ〜と思います。」

というコメントをいただいて、本当にそうだよねーと思いました。

 何が言いたいかというと、同じ発達障害だから相手の気持ちや立場が理解できるということではないということです。同じ発達障害でもADHDとアスペルガーの症状は全然違っているし、さらに同じADHD同士でも環境や持っている能力や、得意不得意の分野の違いによって、分かり合えないどころか、それが原因で関係が断絶することだってあると思うんですよね。

 もちろん、「定型発達の人に比べると生きづらいよねー。」というところまでは分かり合い、共感できるかもしれません。でも、具体的な性格、症状、生育環境などの話になるとかみ合わないことも多いと思うの。

 

 ぶっちゃけ、私はアスペルガーの人については、何冊もの本を読んで勉強するまでは何も知らずに「扱いづらい人だな。」と思っていました。だけど、色んな本を読んで「ああいう行動パターンの人をアスペルガーっていうんだ。」と知って、「アスペルガーの人の特徴」や「彼らとのコミュニケーションの取り方」を勉強すると、そうでもなくなりました。

 下記の私の記事シリーズにも書きましたが、私もADHDで人様から見たら「不注意で物忘れのひどい人だな。」と思われていたと思います。人様から見てどうかは別にしても、私のADHDの症状について私自身が勉強して理解を深めた以上に、夫が勉強してくれて接し方を変えてくれたおかげで、ずいぶん生活しやすくなりました。

 また、夫も障害者とまで言えませんが、神経質なところがあり「生理的に無理」という項目が多く、極端に短気で、すぐにイライラします。私もそのことについて理解し接し方や距離感を工夫しています。

 

 この増田は、すごく真面目な人だからイライラするんだろうけど、その真面目さを、怒るエネルギーとして使うのではなく、色んな人がいるということを学ぶことに使ってはどうかと思いました。

 

 例えば、私が体験したアスペルガーの知人男性(仮称:健太)の話をしてみますね。

 

 健太は、30代半ばの男性です。国立大学の理系の学部を卒業している優秀な頭脳の持ち主です。ですが、彼は生まれて一度も働いたことがありません。

 なぜなら、彼は病気の関係で頭はツルツル、まつ毛、眉毛も少しは生えていたのかもしれませんが、知り合いとして話す距離感では、ないように見えるくらい薄かったんです。それが、思春期の頃からのコンプレックスでなかなか人に心を開くことができず、なおかつアスペルガーでコミュニケーションがちょっと下手なところがありました。さらに社会に出て働いたことがないので、コミュニケーション訓練の蓄積も少なそうでした。そういったストレスが重なったせいか、最終的には幻聴や幻覚の症状が出始め、30代中盤には統合失調症だと診断されました。

 健太とはある場所で時々出くわしておしゃべりする仲で、「ダウントンアビーって面白いよね!」みたいな話で盛り上がったりしていたのですが、一部の人たちは健太のことを苦手だとして、健太には近寄ろうともしない事情がありました。

 正直、体調的に彼の一方的な話を聞き続けるのが面倒な時もありました。ですけど、彼は体調の事情もあって、30歳を過ぎていても常に年老いたお母さんが付き添いで一緒にいたんですね。そのお母さんが、「家では一言も話さずにパソコンを見てばっかりなんですよ。」と、私と健太が長話をしているのを嬉しそうに見ていたので、お母さんのことを思うと、面倒な時もあるけどしんどいわけじゃないし、ま、いいかくらいに思っていました。健太自身も友達がいなくて寂しい言ってたから余計に、会った時くらいは話をしたいというのもありました。

 

 で、ある時、私が非常に体調が悪い状態で健太に出くわしたのですが、健太がいつもの調子でものすごいスピードで一方的に話し続けるんですね。さすがに体調が悪すぎて、健太の猛スピードの音声がしんどくて、

「ごめん、今日は体調が悪いの。」

って伝えたんですね。そしたら、

「あ、そうですか。大変ですね。」

と言って、また自分の話を猛スピードで一方的に話し始めたんです。これって、アスペルガーの知識がないと、「身勝手な人だ」とか「ワガママな人だ」とか「理解力がない人だ」みたいになる話ですよね。

 

 幸い私はアスペルガーについて勉強した後だったので、あ、「体調が悪い」としか伝えてないから伝わってないんだ、と気づきました。だから「ごめん、今日は体調が悪いから人の話を聞くのがつらいので、今日はお話はしたくないんだ。」と伝えました。すると、「あ、そうですか。」と、伝わりはしたんですけど、少し残念そうにしているように見えたんですね。

 もしや!?と思って「いや、健太のことを嫌いになったとか、話したくないとかではなくて、今日は体調が悪くてしんどいから、誰ともお話をしたくないだけなのよ。今度、私の体調のいい時に、またお話をしようね。」と、全て言葉にして伝えたら、納得してくれて、席をはずしてくれました。

 こうやって考えてみると、人間っていかに、相手に対する説明を省いて、察してもらっているかが分かりませんか?少なくとも、私はアスペルガーやそれに似た傾向のある人達との、こういった体験を通して「自分の説明(言葉)は本当に足りているのか。」と考えることや、「色んな角度から説明するということ」の大切さを知りました。

 「ほとんどの人間がなんかの障害ってほんとかな」という言葉には、すごく大切な意味が含まれていて、障害とまでは呼べなくても、それぞれに訓練ではどうにもならないような得意不得意分野があると思うのです。

 そういった場面にでくわした時に、自分自身や相手に対してどういうアプローチができるかって、考え続ける必要があると思うんです。もしかしたら、それをコミュニケーションというのかもしれないし、思いやりというのかもしれません。

 この増田も教育係的な職務を真面目に遂行したいという思いがあり、「長年の先輩」の言うことを素直に聞いてきた愚直な人だからこそ、新人に対して色々思うのだろうけど、新人さんも増田も、もうちょっと世の中には色んなタイプの人間がいることを勉強できたら良さげと思いました。

 

 あと、ついでに言うと、その新人さんは仕事ぶりが真面目なだけでもすばらしいと思うよ。私みたいに底辺の職場も体験した人間からすると、そもそも真面目に働く気がなく、いかに楽して他人に仕事を押し付けるかしか考えてない人もいるからね。

 新人さんも増田も、真剣に仕事に取り組んでいるからこそ起こっている問題なのかもしれないと、微笑ましくも思えたりしてね。

 

 また、とりとめもない文章をつらつらとかいてしまいましたが、まあ、そんなこともあるということで、みなさんにも、精神病、発達障害、コミュニケーションについて、色々勉強して欲しいなと思って書いてみました。私もまだまだ知らないことが多いんですけどね。お互いに教え合って成長したいものですね。

 

 ■私自身のADHDに関する記事はこちらです。

私は発達障害なの?ストラテラを飲んでみることにしました【1】 - 女だから言えること | 引きこもり、精神病からの生還

図解 よくわかる 大人の アスペルガー症候群

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図解 よくわかる大人のADHD

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