女だから言えること | 引きこもり、精神病からの生還

太ったおじさんみたいなおばあさんです。キレキャラとおふざけキャラと真面目キャラを分離する才能がないので、丸ごとの自分を出してます。

人助けをしようとしても周囲はそんなに手伝ってくれないお話

 あんまり関係ない話かもしれないけど、私はこの記事に

「男友達が電車で寝ている女性に少しずつ席をずらしながら近づいている男を見つけ、女性が危険だと思い自分の降りる駅で降りずに 彼女が降りるまで見守ってから折り返したそう。 相手は助けられたことに気付いてない 」

 このようなコメントをつけました。というのも、案外、電車に乗ってる人って周囲を見ている人もいて、何かあったら助けようとしている人もいるってことを言いたくて書いたんですね。

 私自身も、昔、電車の車掌のアルバイトをやっていたせいか、公共の場でなにかあったら、率先して動かなきゃって思ってしまうところがあって、いいんだか、悪いんだかって感じなんですけどね。

 

 上記の記事を見て思い出したことがあるので書いてみます。ある日ランチタイムの仕事が終って自転車で帰宅していると、少し広い車道のど真ん中で、杖をついたちっちゃいおばあちゃんが、コロンと転んでしまったの。電車の車掌をしていた時に、お年寄りが転んだら割と簡単に骨が折れちゃうとか教わっていたので、あ、骨が折れて立てないかもって思って、自転車を止めて、鍵もかけずにおばあちゃんのところに駆け寄ったんですね。

 で、車道のど真ん中で倒れているおばあちゃんを起こすと、口から血が出てるの。「内臓の疾患?それとも口の中が切れただけ?どっちだ?」と心の中で思いつつ、おばあちゃんに「大丈夫ですが?救急車を呼びましょうか?」と声をかけました。

 すると、おばあちゃんは意識もしっかりしていて「いいえ、口の中を切っただけですから、大丈夫です。」と言ってくれました。私は、それでも心配で「何か発作の出る持病とかお持ちではないですか?脳梗塞のような急な病気かもしれないので、一応救急車を呼んだほうがいいのではないかと思うのですが…」と言っても、おばあちゃんは頑なに口の中を切っただけだから、とおっしゃるので、「じゃあ、とりあえず歩道に行きましょう。ここは危ないですから。」と、おばあちゃんを抱えようとした瞬間…お、重い…ちっちゃいおばあちゃんだったので、簡単に抱えられると思っていた私はアホでした。ちっちゃくても人間って重いんですね…

 元々、杖なしには歩けないおばあちゃんですから、体に力を入れるのも難しいでしょうし、筋力も弱っているでしょうから立ち上がれなかったんですよね。で、「うわー、1人では起こせない…どうしよう…」と思いながら、必死におばあちゃんを起こそうと四苦八苦していると、歩道から「救急車をよぼうか!」とおじさんの声がしました。そのおじさんの後ろにも数人の人がいました。いつのまにかギャラリーができていたみたいです。「いえ、口の中を切っただけで、救急車は呼んでほしくないそうです!」と叫んで伝えました。

 で、私がおばあちゃんを起こせなくて困っているのを見て、そのおじさんたちが手伝いにきてくれるのかなと思ったら、来てくれませんでした。いや、私が「1人で起こせないので手伝ってください!」って叫べば手伝ってくれたのかもしれないけど、私自身としては、車道のど真ん中に呼びつけるのもな…と思って言えませんでした。

 そうこしていると、バイクて通りがかった40~50代のおねえさんが、「あら~、どうしたの~、大丈夫?」とバイクを止めて駆け寄ってきてくれて、「この方が転んでしまったんですけど、起こせなくて…」というと、その女性は出勤途中だったみたいで、即座に会社に電話して「今、道で人が倒れていて、助けたいので少し遅れます。」と伝えていました。私も、おばあちゃんも「すみません。」とお礼をいいました。

 そして、そのお姉さんと二人でおばあちゃんを起こし、片方の肩を私が支え、もう片方の肩をおねえさんが支え歩道へ連れて行くことができました。で、家まで連れて帰るのはどうしよ?と思ったら、転んだその場所がおばあちゃんの住んでいるマンションの目の前で「このマンションに住んでいるので、玄関まで連れて行ってください。」と言われたので、おねえさんと二人で連れていき、3人が3人とも「ありがとうございました。」とお礼をいい、解散しました。

 正直、あの時、ギャラリーとして見ていたおじさん達に対して、「いやいや、男の方が筋力あるんだから手伝いにきてよー。」とは思いました。ですが、もしかしたら、そのおじさんも足腰が悪いかもしれないし、赤の他人のために危険を犯して車道に来る義理もないよなぁとも思いました。

 でもまあ、そのバイクを乗り捨てて、すぐさま会社に「遅れます」と連絡をしたおねえさんは格好良かったですね。お友達になりたかったくらいに。それも、たまたま助けてくれたのがおねえさんだっただけで、おにいさんが通りかかっていたら、助けてくれたのはおにいさんだったかもしれないので、男女論にはすり替えないでね

 で、次の日、その話を職場の女性同僚にすると、「でも、そのおばあちゃんは横断歩道を渡ってなかったんでしょ?」という自己責任論が出てきて、あー、そう思う人もいるだろうなって思いました。それについては、「うーん、たぶんだけど、杖をついたおばあちゃんだったし、横断歩道は遥かかなただったし、自宅マンションの目の前にスーパーがあって、そこに行くためにショートカットしたんだと思う。」って言ったら、「ああ、そういうことね。」って納得してくれました。

 「おばあちゃんが転んだ」という、たったそれだけのことなんだけど、色んな反応の人がいたなって、思い出したので書いてみました。