女だから言えること

日記&遺言

発達障害の特性と無自覚な偏見について

発達障害に関する予備知識

 さて、私の燃えた記事を含め、ここのところ、増田で燃えている記事でも「これ、発達障害の典型的な特性じゃん。」てのが、燃えているので、そこらへんを書いてみたいと思います。その前に、発達障害の特性に関する簡単な説明を書いておきますね。

ADHD

  • 注意力・集中力が続かない
  • 多動性=じっとしていられない、思いつきで行動する
  • 忘れ物・なくしものが多い
  • 時間を守れない(時間に対する段取りが苦手)
  • よけいなことを言ってしまう
  • 物事を最後までなしとげることが困難

ASD(旧名・アスペルガー症候群)

  • 早口の絶え間ないおしゃべり
  • 相手の気持ちをおしはかることが苦手
  • 雰囲気で当然みんながわかると思っていることに理解が及ばない
  • 相手の立場になって考えられない
  • 人の視線が分からない
  • 変化を嫌う
  • 感覚過敏・鈍麻(聴覚、味覚、嗅覚などの五感に敏感、または逆に鈍感)
  • 赤ちゃんの声に強く反応する
  • 肌を触られると強く反応する
  • 人間・食べ物・概念・思想に対する好き嫌いが多い、または強い

LD(学習障害)

  • 読字障害:文字や文章の意味を理解しながら読むことができない。文章の内容(あらすじ)をつかんだりまとめたりすることができない。
  • 書字表出障害:文章を理解できるが、書き写すことが困難鏡文字(反転した文字)になる。自分で書いた文字が読めない。
  • 算数障害:数の概念が身につかず、数系列の規則性などが困難。数字の大小や10以下の概念が分からない。繰り上りの計算(短期記憶の欠如)や文章題が解けない。
  • 方向音痴・左右盲など:位置や日時の認知ができない。「右向け右」という指示が分からない。昨日・明日・明後日を間違えることがある。

これらの要素を複合的に持つのが発達障害

 で、発達障害の人達はこれら全ての症状を持っているわけではなく、一面を見れば健常者と変わらない行動をとれるけど、別の面は極端にできないとか、どれもまんべんなくできない、とか人によって様々なんですね。スペクトラム(虹のようにあらゆる方向に向けてグラデーションであるという意味)という言葉が使われているように、人によって障害特性の色が違うんです。虹のイメージで語るなら、ピンクがかった紫の症状が強い人もいれば、黄色がかった緑が強い人もいるし、典型的な赤の賞状が強い人もいれば、薄い赤の症状の人もいるという感じですね。

 そういったことに関しては、このクリニックの記事で簡潔にまとめてあるので、是非読んでみてください。>>>発達障害

 

自分はできて相手ができないことを馬鹿にする風潮

 で、はてなーがよくバカにしている「文脈が読めない」はLDの特性だし、他人から見たら些細なことにこだわってしまうのはASDの特性だし、会ったこともないない芸能人のTVやネットの一面だけ見て、極度にその芸能人を嫌ったりするのもASD的なこだわりの特性だし、と当てはめていけば、理解はできなくても客観的に物事を見ることができるようになると思うんです。

 

所詮、人の判断基準は自分の「愉快・不愉快」でありやすい

こうやって、発達障害の人達の苦手な分野を細かく書いていくと、いかに自分の「好き、嫌い」「快・不快」で相手を判断していたかに気づきませんか?私自信は自分が大雑把な性格なものですから、発達障害について勉強する前は、ASD的な細かいこだわりの強い人達を「心が狭い上に、攻撃的な人達」だと不快に思っていました。確実に偏見ですが、「発達障害」の特性について体系的に勉強しなければ、気づきにくい偏見であるのもまた確かでしょう。

 発達障害の勉強をした今では、彼らの感覚を理解できなくても、この人はこれが極度に不快なんだ、別の人はこれが極度に不快なんだとヒアリングさえできれば、人間関係的な対処法は見つかると思っています。

 なんといっても「発達障害」はスペクトラムですから、障害認定されなくても、上記のような傾向がある人はたくさんいます。うちの夫は障害認定されるほどの強いレベルではなさそうですが、本に書いてあるとおりのASDの行動パターンです。ですから、じぶんのこだわりのやり方や自分のペースを私に押し付けようとして、最初はかなりもめました。

 私自信も典型的なADHDの症状を持っていて、ですが普段の考えがや行動パターンが「しっかりしている」と思われやすいので、ADHDの不注意が連続で出てしまったときなどは、緊張感が足りてない、サボっている、手を抜いているなどと見なされやすいです。

 ですが、私は(ADHDの)注意欠陥を治すために薬を飲んだり、夫は(ASDの)自分のこだわり通りに事が進まない苛立ちをコントロールするために「アンガーコントロール」について勉強を始めたりして、相互理解を深めようと努力してきましたし、今も努力し続けています。

理解することは難しくても

 当然ですが、人の立場を理解することはできても、人の感覚を理解することはできません。ですから、関係性の中で相手に対してどういう態度をとるか、そっとしておくのか、配慮のある教育をするのか、本人が危険にさらされているときだけ緊急措置的に声掛けをするのかなど、人によって立場は様々でしょう。

 理解をすることはできなくても、このような行動パターンの人達がいると知るだけで、自分自身の「快・不愉快」からくるストレス値は下がり、相手のためにも、自分のためにもなるのではないかと思います。

 

◆食べ物の好き嫌いと発達障害の関係についても、どうそ。

 追記

 相変わらず私の文章が下手で 誤解があったよう なので追記しておきます 。この記事では発達障害の特性については書きましたが、 健常者についての特性は書いていません。 発達障害か健常者かを決めるのは 発達障害に詳しい精神科医で、それらは IQ テストなど多数の複雑なテストを受けて総合的に診断されます。ですから私がこの人は発達障害でこの人は健常者という風に推論することは不可能です。

 ここに書いたのはあくまで発達障害の特性であって、誰が発達障害で誰が健常者かという話ではありません。そして、自分にはできて人にはできないことをバカにする側が健常者だと言っているわけではありません。

 発達障害者の中にも、自分ができて人ができない事を馬鹿にしたりする人はいます。この記事は、このような特性を持った人達が沢山生活している社会で、より良く生きるための知恵、考え方の提案として書いたつもりです。あなた自身もこのような特性の一つや二つは持ち合わせていませんか? どこからが健常者でどこからが発達障害なんでしょうかね?という問いかけのつもりで書きました。

 健常者か発達障害者かを確定するしないに関わらず、似たような特性のある人、このような特性の人が周囲にいて困っている人は、この発達障害ではないかと仮定して、対処法を調べてみてはどうかという提案です。

 また、定型発達の特徴については下記の記事で皮肉っぽくではありますが、分かりやすく書いてありますので御覧ください。

 

◆定型発達の特性について、(シャレ?皮肉?)