女だから言えること

中高年のおばちゃんの脳内を日記がてら綴っております。

考えが統合できない人、人との境界線が分からない人

 

私はこの記事に対して

「何か統合失調の傾向がありそう。統合失調症/認知症の診断名がつかなくても物事の繋がりの把握が苦手な人はいる。多分妻の中では当初「レシピ/夫の気持ち/夫が病床」等の事象が一つの事として繋がってなかったのでは? こういった特性だと 原因を分析せず すぐに感情的に 責めるネット民」

 

とコメントをした。

 

 精神科が取り扱う病名として「統合失調症」や「境界性人格障害」というものがある。私は統合失調症や、境界性人格障害の友人知人の行動パターンを見たり、お話をしたりした中で、あるいは福祉施設で見た入所者さん達を観察するなかで、こういった疾患や障害の特性に対する対処法を身に着けただけです。

 ネットには現場レベルの体験段を書くと、専門書に書いてあることと違う、データと違う、エビデンスは?証拠は?などと言い出す人が少なくないので、私がこれらの病状について書くのはやめておきます。

 ただひとつ言えるのは、現実の一部(=サンプル)を抽出し分析したのが専門書/統計的データに過ぎないので、専門書では無数にある症例のひとつひとつについては知ることができないということ。論文や研究結果というのは、無数の症例の中から一部のサンプルを抽出し、そこからとれたデータを、ざっくりした大枠で括って分析、研究し、論文を書いているにすぎません。なのに、ネットには「論文(大学の教科書などの専門書)の内容」とネットなどに書いてある「現実の(個人の)体験談」が違う、このネットの体験談は嘘だ!と怒ったりする人がいて非常に驚きます。

 私の友人にも国立大学の教授になったり、長年女性団体(現在は男女共同参画団体)に勤務しており壇上で講演をするような人もいますが、彼ら彼女らは、統計データは現実側から見るとどうしても多少の漏れやズレが出てしまうということ、統計データでは表せないイレギュラーなケースがあるということくらいは知っています。さらに、当事者が自分の置かれている状況や、病状を正しい言葉で、理路整然と説明できないということも体験的に知っています。なぜなら、彼ら自身にも下積みの時代がありましたし、立場が上になった現在でも、現場の重要さを理解し、「(当事者の話をヒアリングしている)相談員」等の立場の人と密に連絡を取り合っているからです。

 このような現場でヒアリングをする立場の人たちと、密にコミュニケーションをとらないタイプの人たちは「机上の空論」になりやすいのでしょうね。現実を否定し「自分の見聞きした書籍/知識こそ正しい」というような見解の人を見かけると、いや現実が先で書籍は後だ。なぜ、書籍や自分の思い込みのほうに現実を合わせようとするだ?順番が逆だし、そのようなとらえ方だと、自分自身が苦しむぞ?と思ってしまいます。これは、知識に対して体験が圧倒的に足りていない人に多い傾向です。

 私の場合は、そういった人達の逆で、体験のほうが多すぎて知識のほうが足りていないので、その現象を体験的に知っていても、その現象の呼び名を知らなかったり、知っている呼び名が古かったりして、このブログでも言語表現にこだわる人達に怒られやすいです。

 

 というわけで、相変わらず、私のお目にかかった考えが統合してない人のお話をしてみたいと思います。

 

他人との境界線、所有の違いがあいまいな人達

 児童福祉に関わっていると、虐待が原因なのか親の教育/しつけが行き届いていないことが原因なのか、あるいは、そういった感覚の発達が遅いだけなのか分かりませんが、「所有」や「境界」の概念が欠落している子供がいます。例えば、Aさんにとって、ここは自分の部屋で隣は別の子の部屋なわけでですが、Aさんには「部屋=仕切られた空間」という概念はありますが、自分の部屋と相手の部屋は違うという認識が希薄だったりします。ですから、この部屋(自分の部屋)に入っていいということは、この部屋(相手の部屋)にも入っていいと感じてしまうのです。これは、意識的にそのように考えているわけではなく、無意識に敷地内の場所はどこでも出入りしていいと感じているようなのです。

 所有の概念にしても同じで、自分の衣類と他人の衣類の区別がつかず、施設内の別の子の洋服や下着を着てしまう子もいます。そして、それの何がダメなのかを理解できないのです。

 

 そのような子供たちのためには、床にビニールテープで線を引き「ここからは入ってはいけない。」というルールを決め、うっかり入ったら必ず注意し、順守する訓練を実施したりします。

 うっかり他人の衣服を着るような子には、これは例にすぎないのですが、洋服の色(イメージカラー)をある程度決め、この色はAさんの着る洋服の色で、それ以外の洋服は他人のだから着てはいけないと教えて、実践させるといった訓練方法が考案されたりします。

 所有や境界線という概念をつかめない子は、極端な話だと、施設内部の物とコンビニ商品の区別がつかず、コンビニの商品を店員に無断で持って帰ってくるということだってあり得るわけです。福祉施設への誤解を避けるため、そのようなことが実際に起こっているかはここでは触れません。可能性としてはありえるというお話です。

 

 どういった説明/説得や訓練をほどこすことで、こういった人たちが社会に適応し、問題のない社会生活を送れるようになるかは、その人の個性にあった説得方法、訓練方法を考えなければなりません。ひとりひとりに響く言葉、適した訓練はそれぞれ違うので、これこそが唯一絶対の正しい方法というわけにはいかないのです。100人いれば、100通りの手法が必要ということです。

 

 こういった、特性についていは発達障害の子供について書いた時の記事を参照ください。


考えや行動が連続してまとまらない人達

 また別の話として、精神病棟で出会った統合失調症の女性の行動をお話ししましょう。

 

 と思ったけど所用で中断。ひとまず、今日はここまで。