女だから言えること

日記&遺言

無自覚な容姿差別と服装差別

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 さて、こちらの記事で太っている人達が好んで太っているわけでも、だらしないから太っているわけでもないということを書きました。満腹中枢や空腹中枢に関わる何かに問題があったり、橋本病やその他疾患の副作用として体や顔を丸くなるという症状があるということをご存知ない方は「太っている人=だらしない」と偏見を持ちやすいというお話を書いたつもりです。

 先日話題になった中村うさぎ氏も病気の関係でムーンフェイスという顔が丸くなる症状が出ています。

 

中村うさぎさんのファンでない方は、この記事の写真を見て「今はこんな顔なんだ。」と思ったようですが、これは整形直後の写真で昔の写真です。

 

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闘病中の現在はこのような顔です。病気からくる症状でムーン(満月)フェイスになっている状態です。うさぎさん自身が美醜にこだわるタイプだったので、ご自身の現在の顔は露出したくないか、それを知っている周囲の方々が現在の顔が露出しないように配慮されているのではないかと思います。

 

 井戸端会議などで人々が

「あんなに太ってるなんて、よほど食生活がだらしないんだろうねー。」

といったような趣旨を話しているのを、時々見かけます。まだ、そのようにはっきりと無知や差別意識をあからさまにしている方々については事情を話せば理解してくれたりする場合もあります。

 ですが、すこし器用で

「いや、全然いやじゃないんだけど、あの人太ってて病気じゃないかと不安になるんだよねー。」

とか、

「別にどうでもいいんだけど、あんなに太ってたら糖尿病になるんじゃないかって心配になるんだよねー。」

なんて、複数人の前で言ったりするタイプが、私はものすごく苦手なんですよね。

 

 

 こういうタイプは完全に自分にも周囲にも嘘をついているように見えるんです。まず、どうでもいいと思っていたら、そのことについて公衆の面前で触れてないと思うの。公衆の面前でそのことについて話したってことは、大なり小なり、気になっているってことだと思うのよね。それなのに「気になってませんよー」と言い訳をしてまで話してしまうってことは、よほどその事象が気になって誰かに話さずにはいられないってことなんですよね。はたから見れば。

 それに、「不安になる」って言うタイプは、なんで気になってないことで不安になるの?とか、なんで関係のない人の事で不安になるのかさっぱりわからないんですよね。

 さらに「心配になる」って言うタイプは、本当に心配なら、公衆の面前でそんな話をしてる暇があったら、直接、太っている(or痩せすぎている)本人に一対一で会って、本人に事情を聞いたり、何かしら具体的な提案をすればいいじゃん?って思っちゃうの。

 本当に心配なら、二人きりの場で「最近、顔が丸くなってきたけど何か事情があるの?」とか、「もし、痩せたいのに痩せられない心理状態なら肥満外来を紹介しようか。」とか、「最近痩せすぎてるけど大丈夫?体調が悪いなら摂食障害に強い病院を紹介しようか。」とか、本当に心配なら個別に太っている(or痩せすぎている)本人と時間をとってお話をすると思うんですよね。

 

 だけど、会社のランチの話のタネとか、井戸端会議の話のタネとかに、人の体型や容姿、服装を持ち出す人って、まあまず、相手のことを本気では心配していないのに、心配しているといったようなテイで、人のうわさ話をしてる自分を正当化しようとするんですよね。複数人で噂話をしたいなら、正直に「私、人のうわさ話が好きなのよねー」ってテイで話していてくれれば嫌な気持ちにはならないんですけど、「いやいや私は心配で言ってるのよ。」みたいなテイで複数人の前で人を小馬鹿にしたり、人のプライベートな事情を漏らしたりする人ってすごく苦手でなんですよね。なので、そういった場には可能な限り参加しないようにしてるんですよね。

 

 この記事に書いてあるように、事実は事実としてあるに過ぎないのに、そこに勝手に意味づけをし、偏見をもってしまうというのが人間。

 

太っている=だらしない(食事管理をしておらず、運動もしていない)

痩せている=努力して良いスタイルを保っている

 

太りすぎ=性格の問題(原因は病気ではない)

痩せすぎ=体質の問題(原因は拒食症や体質)

 

といった偏見を持っている人も多くいます。

 

 実際には、痩せている人でも胃腸が弱く、栄養の吸収効率が悪いから痩せている人もいて、そういった方々は逆に「太れない」と困っていたりするので、痩せている方々が体型について、管理や努力はしているわけではなかったりします。

 逆に、病気で入院中だったり、病気で栄養指導をうけていても、病気や薬の副作用で顔や体が丸く見えたりする人たちもいます。

 

 肥満体の人は性格がだらしないからだという偏見を持っているかもしれませんが、実際には真面目にきちんと仕事をこなしている肥満体の人もいるわけですから、仕事ができる肥満体に限っては性格がだらしないとは言えないと思うんですよね。食に関してだけ制御が効かないと考えると、何かしらの症状であると考えるのが妥当かと思えるのよね。脳の伝達物質の関係とかね。

 過度のストレスからか「高カロリーの食事に対する中毒症状」が出ているように見える人たちもいて、こういった人達はストレス元から離れると急激に痩せたりもします。

 具体的にはブラック企業で働いていた人がその企業を退職できたり、子育てで大変だったお母さんが子供が独立すると、すーっと痩せたりします。要するに、激務や子育てのストレスで一時的に摂食障害になっていたと推測できるということです。

 痩せている人でも、消化吸収に何かしらの問題があったり、頻繁に下痢になったりする人、心理的に痩せなければ美しくない!と強迫神経症になってしまっていて食べない人など、本当に色々です。

 

 実際には、体型というのは、背が高い・低い、太っている・痩せている・手足が長い・短い、といったような事実があるだけで、それ自体に意味などありません。身長が低いからといって、その人がだらしないと言われないように、太っている人のみが「だらしない」と言われるのは偏見以外の何物でもないと思います。

 意味のないものに意味づけをしようとすると、各々が好き勝手な意味づけをし、「私こそが正しい」「あなたの方が間違ってる」とかの争いがおこること必至ですね。私はそういうのが面倒なので、そのようなことが起こっている場には関わらないようにしてるので平和かな。

 

 太っている以外にも、肌が汚い、洋服のセンスが悪い、化粧をしてない、清潔感がない等々、自分の好みや価値観を基準に、人の体型や衣服や生活スタイルに対して、差別的な意識を持っている人達がネットには多く存在するように見えます。

 日本はそもそも、商品の種類も多いですし、商業マーケティングで商品を高く買わせるためのブランディングで「こだわって高い商品を買う人は価値が高い人間」という広告が結構な数打たれています。そのために、それを信じてしまった上に、ダイエットや衣類、持ち物に関しても、そのイメージこそが正義と思い込んでしまう人が多いのかな?と推測したりもします。

 体型についても、欧米人に日本の女性ファッション雑誌を見せると総じて「日本人女性は痩せすぎ」という感想をもらいやすいのですが、日本から出たり、外国人と世間話をしたことのない日本人の人たちは狭い島国の中での価値観に捉われていて「細い=美しい」とか、「細い=正義」と思い込んでいたりします。特に若い女性がその価値観にとらわれて「痩せなければ!」と脅迫的に思い込んでいる姿を見たりすると、複雑な気分になったりします。そのままで十分に魅力的なのに…とね。

 

 また、何が言いたくなったか分からなくなったのですが、体型、服装、清潔感みたいな基準のないものについて、美しい/美しくない、正しい/正しくない、といった観念を持ち込むと自分の中に偏見が生まれやすいというお話で、そういった行動をとるタイプの人々は自分の中の「偏見」について、無自覚であるということについて言いたかったのかもしれません。

 美しく感じる感じないは、あくまで自分の好み、つまりは好き嫌いに過ぎず、それを公に表明するということは大なり小なり、違う好みの人たちに不快な思いをさせるということは自覚しておいたほうが良いと思います。

 太っている人を醜いと思うのも、痩せてる人を性的魅力がないと思うのは自由ですが、それを複数人の前で話すと該当者は不愉快ですし、該当者のいないところでそれを話せば陰口に相当するということくらいは自覚しておきたいところです。

 

 面倒だし、体力がないので推敲せずにUP。文章が整ってなくてごめんねー