女だから言えること

「差別意識」は発達障害/機能不全家族/虐待/ジェンダーと密接につながっている

京子さんと私

京子さんは共に戦った戦友だった。

少々面倒くさい女性ではあったが

戦闘能力の高い女性だった。

 

私が困って、

彼女に愚痴を言おうものなら

すぐさま援護射撃を入れてくれた。

時々、意図せず

私の足を引っ張ることもあったが

そういった、勘違いも

彼女の愛嬌として

他人に認めさせてしまうような

そんなかわいらしさがあった。

 

2年前、私の癌が発覚し、

「すぐすぐ、

 死に直結するような癌ではない」

と告げると、

ほっとしてくれた。

あの顔が思い出される。

 

京子さんと私。

同じ時期に癌の闘病をすることに

なるなんて、

思いもしなかった。

 

そして、京子さんのほうが

先に死んでしまうなんて

思いもしなかった。

 

同じ時期に病院のベッドに横たわっていた

京子さんと私。

死んでしまった京子さんと

生きている私。

「何が違ったのか?」と聞かれれば、

「運」が違ったとしか答えようがない。

 

もう、ずいぶんの数、

友人知人が亡くなり、

人の死には慣れたつもりだった。

だけど、

次は自分の番だ…という感覚が

日に日に強まり、

違った意味で怖くなってしまう。

それが、

「老い」というものなのかもしれない。

 

大人になろうと背伸びし続けた私。

少女の心のまま

可愛らしくあり続けようとした京子さん。

対照的だったけど

互いに互いがすきだった。

 

大丈夫、

あなたが守りたかったものは

私も地上で守るから、

あなたも天上から

私達を見守って…と

センチメンタルなことを

考えてしまう

空が青い日の朝。