女だから言えること

老いとともに。

路肩の花

世界をシンプルにまとめて

視野を狭めて、

自分の価値観や

自分の感情に沿わないものは

排除して

断罪して

そういった生き方は

とても分かりやすく

シンプルだ。

 

そういったシンプルさが

傍から見て

とても爽快で

気持ちよく感じられることもある。

嫌味でもなんでもなく、

本当に

そう感じる時がある。

 

だけど、

そういったシンプルな人々の

無知や無策、

それらからくる攻撃性や

泥仕合すら、

包括して進んでいこうとする

つわものたちもいる。

 

世間の複雑さ

人間の不条理さ

人間は理解なんかしあえないという

本質的な孤独。

 

そういったものを丸抱えにしながら

個性豊かな戦闘機を幾台も積んだ

空母のように突き進んでいく、

私はそういう光景を

そういった人たちを

幾度も見てきた。

 

そういった人たちの

そのありようが

世界の父親であり、

世界の母親であるように

見えることだってあった。

 

でも、

そういった人たちは

大統領のようにはそこに存在せず

ビッグスターのようには

そこに存在せず、

路肩に咲く花のように

ひっそりと

そこにいる。

 

花が咲くには

あまりに社会が

厳しい土地になってしまったから

もう、花畑は生まれない。

 

それでも

コンクリの隙間の土に

当たり前に

根を張り

力強く咲いている

誰も気づかない小さな花。

 

道行く人々の心を癒し

救っている花。

 

その周りには

また力強く

雑草たちが生い茂るような

そんな花。

 

私は、

そんな人たちと

手を取り合って生きていきたい

これから先もずっと。