女だから言えること

日記&遺言

会社組織はお前には無理と言われた話

大学時代に親しくお話をしてくれていた
男性の先輩がいました。

私は妹のような立ち位置で
あまりにも頼りなくて
見ていられなかったのてしょう。
頻繁に時間をとって
お話をしてくれていました。

その男性の先輩を岡本先輩としましょう。
岡本先輩は
いろんな視点で物事を見ている先輩で
歴史からジェンダー感まで
沢山の話をしてくれました。


私の時代は
まあ男女の関係性については
ファミニズムしか知らない人ばかりで
フェミニズムさえ知らない人もいました。

ジェンダーという考え方が
日本で一般的になってきたのは
私が大学を卒業してから
ずいぶんたってからだった気がします。

岡本先輩は大学生の時だったか、
就職して体を壊して退職したあとだったか
忘れてしまったのですが
私が未だに忘れられない言葉を
放った人として
鮮明に私の中に残っている人です。

 

「社会も、会社組織も
 男社会だから、
 女には向かない。
 特に、ららのような
 自由とか平等みたいな
 夢みたいなことを言ってる人間は
 会社組織に入るべきではない。


 一人で切り盛りするか、
 板さんと二人でやるような
 小料理屋をやるほうがいい。
 会社組織で正面から戦わず、
 隙間の産業で生きていけ。」

 

 

と言った趣旨のことをいってくれたのです。

 

30年近く前に、20代で

この言葉を後輩の女子にかけられる男性に

恵まれたのは、とても幸運なことでした。

 

 

私は、当初、学校の教員になりたくて
大学に入っていたのですが、
わりと早い段階で私の能力では無理だと
諦めてしまいました。

私はひどい男尊女卑の「家庭」
つまりは「小さな組織」「集団」の中で
父や祖母、兄弟達と激烈な戦いをして
大学に入りました。

少なくとも私自身としては
大学入学を妨害する父と祖母という
敵を倒して
大学に入学したという思いがあったので
人間のえげつなさ
「家族」というものから学習し、
体験していました。

だから、あれが
会社組織で
繰り広げられているのかと思うだけで
うんざりしてしまいました。

家庭内で差別され
支配/屈服を強要され、
それに抵抗するために暴れる習性が
身についてしまっていて
とても社会で協調できるタイプではないと
岡本先輩は見抜いてくれていたのでしょう。

 

「お前のような奴が
 会社に入ったら苦しむ。
 すぐに辞めるか
 やめないとしても
 ノイローゼになる。
 だからお前は
 会社組織の中には入らない方がいい。」

 

と忠告してくれていた岡本先輩は
当時ベンチャーで、
今はそれなりの大企業となった会社に就職し
過労で倒れて退職しました。

ベンチャーとは私の中では
激戦区で最前線のように思えています。
確かに私では無理だと
当時の愚かな私でもわかりました。

そして、のんびり小さな飲食店やら
なんやらかんやら、何かしら仕事をして
なんとか暮らしてきました。

もともと底辺出身なので、
映画と本以外でそんなにお金を使うこともなく
お金も多少は貯めたものの
病気をすればすぐに吹き飛ぶ程度のもので、
今となってはガン患者。

 

もう、ここまでやせ我慢をしたんだから
さすがに貯金が尽きたら
生活保護をもらってもいいよね?
とは、思えるようなお年頃になりました。

 

よくアラフィフまで生き延びたなぁ、
こういった素敵な先輩や友人、
職場の人達や、
福祉の医師、看護師、ケースワーカー
諸々の心優しい人達に
囲まれて
私は比較的に
しあわせに生きられたほうなのかも
と思う。

そんな時もある。

えへへ。

そんなものだよ。

おわり