女だから言えること

老いとともに。

ブランド服を繕いながら思う、本当の良質とは…

7年前くらい前、まだ夫がいた頃に書いた記事です。

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夫のお気に入りの
某ブランドの長袖シャツ。
両脇の下が破れて(ほつれて?)しまい
繕(つくろ)うよう頼まれたので
本日、チクチクと縫っていたのですが…
(我が家にはミシンがないので手縫いです^^;)

 

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もともとの縫製(ほうせい)が雑すぎて
繕うのがとっても大変で
怒りすら覚えました。

布と布の合わせ方、縫い方、縫い目、
全てにおいて雑!
しかも、材料費削減のためか、
縫いしろが少なすぎて
「これじゃぁ、縫いしろが足りなくて
ほつれるはずだわぁ(;-_-) =3 」
という状態。

いくら、ブランド品で
デザインが素敵だったとしても
こんな縫製じゃぁ~ね~( ̄_ ̄ i)

というか、
よくこんな雑な作りの物を
商品として売れるわねぇ~ と
心の中で
ぶつぶつとつぶやいてしまいました。

 

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ワタクシ、ブランド品は買いませんが
それでも、どんなものがあるのか
ブランドショップに立ち寄って
商品を物色したりするのですが
洋服は縫製が雑だったり
靴などは皮と底を貼り付けるボンドが
はみ出ていたりと
作りが雑なお品を結構見かけます。

実は、亡くなったワタクシの母が、
若いころに
洋裁店に務めていた経験があり、

「既製品は肌触りも、
 縫製も悪いから着心地が悪くて
 着られない。」

と、
自分の縫った服以外は
ほとんど着ない人でした。

一緒にデパートに行っても
生地を触って肌触りを確認し
くしゅくしゅっと握って
しわの加減を確認し
さらに裏返しにして
縫い目を確認したうえで
「生地はいいけど、縫製がねぇ…
 やっぱり
 自分で縫ったほうがいいわ。」
と、
何も買わずに帰るような人でした。

 

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一緒に生地屋さんに
行くこともありましたが、
生地だけで
洋服を一着
買えるくらいのお値段のものを
選んでいました。

子供の頃は
「高いっ!!この値段なら
作らなくても洋服一着買えるじゃん!」
と思っていましたが
大人になると、そのことの意味も
分かるようになりました。

母が亡くなった時に、
遺品整理をしていたら
私が子供の頃に見たことのある服
つまり、30~40年前から着ていた服が
型崩れも色あせもなく、破けもせず、
つやのある光沢と
さらさらとして心地よい肌触りのまま
残されていました。

 

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夫のブランドシャツを繕いながら
「良質。」とは、
ああいう物のことを言うのだなぁ…
と、しみじみしてしまいました。

きちんと作られた良い品は、
何十年たっても良い品なのだと
その思い出が
懐かしくもあり、むず痒くもある
あたたかな春の一日なのでした。